日本人は昔から「働き過ぎだ」とよく言われますが、仕事を通して社会とつながり自立した生活を送り続けるのは決して悪いことではありません。むしろ、人生を積極的に楽しむうえで、「仕事」は大切な要素にもなるものです。
現在、会社勤めをしているプレシニア世代にとっても、定年後の暮らしや生き甲斐を考える上で、「仕事」は大きなテーマといえるでしょう。最近では技術革新が進んでAIやロボットが仕事の現場に入ってくるようになりました。私たちの労働環境や仕事の内容も急激に変化し、新たな分野が成長したり、求められるスキルも変わってきたりしています。
そんな社会の変化を背景に、最近、「リスキリング」という言葉が聞かれるようになりました。これは、新しいスキル(技術)や知識を習得して、これまでとは異なる業務や新たな分野で仕事に就くために「学び直し」をすることです。
「今から何かを学ぶのは大変だなぁ」という気もします。でも見方を変えると、世の中すべてに変化が求められている今は、年齢も性別も関係なく、新しいことにチャレンジする大きなチャンスなのかもしれません。自分の好きなことや得意なことが活かせたら、なお嬉しいですよね!
リスキリングのために、国も支援制度や給付金を用意しています。上手に活用すれば、格安の受講料でリスキリングに取り組むことも可能です。以下に3つの制度をご紹介しましょう。
1. 公共職業訓練
雇用保険を受給している人が、無料の職業訓練を受講できる制度です。
<費用>無料(テキスト代等は自己負担)
※条件によっては、訓練終了まで失業手当が支給されます。
2.求職者支援制度
雇用保険を受給できない人が一定の条件を満たした場合、訓練終了まで月10万円の生活支援の給付金を受給しながら無料の職業訓練を受講できる制度です。
<費用>無料(テキスト代等は自己負担)
※生活支援給付金の受給は、条件によります。
3. 教育訓練給付制度
スキルアップや資格取得などを目的に対象講座を受講した場合、受講費用の一部が支給される国の制度です。
<費用>受講費用の20%~80%の給付金が支給されます。
さあ、あなたも「リスキリング」にチャレンジしてみませんか!?